お姫様カレー

おいしい空気と、広い空美しい水が流れる小川のほとり
山梨の森の奥に、ひとりのお姫さまが住んでいました。

いつからそこに暮らしているのか
本当の名前はなんというのかそれは、誰も知りません。

でも、お姫さまは森のみんなの憧れでした。

肌は透き通るように瑞々しく、髪もつやつや。
お姫さまの周りは、そこだけ時間がゆっくりと流れているような気さえしてきます。

そして、なによりもお姫さまの穏やかな笑顔を見ていると
誰もが幸せなきもちになるのでした。

ある日、知りたがりのウサギが
ずっと不思議に思っていたことを思い切ってたずねました。

「お姫さまはどうしていつまでもキレイなの?」

お姫さまは、突然のその問いに少しびっくりしたようです。
そのとき手のひらに乗せていた蝶々がふわっと飛んでいきましたから。

「お姫さま、びっくりさせちゃってごめんなさい。
 でも、お姫さまは、ずっと前からキレイなままだから。
 もしかして、魔法使いなの?」

ウサギがそう言うと お姫さまはにっこりと微笑んでこう答えました。

「それはどうもありがとう。
 わたしは魔法使いじゃないけれど  とってもおいしい魔法のカレーを知っているのよ」

お姫さまに教えてもらったそのカレーは
野菜とスパイスで出来た優しい味のおいしいカレー。

知りたがりのウサギはもちろん
森のみんなの大好きな一皿になりました。